第8回日仏自治体 交流会議
日仏自治体交流会議は、日仏交流150周年を記念し、互いに姉妹都市関係にあるナンシー市と石川県金沢市の呼びかけによって、2008年から開催されています。
日仏の自治体が一堂に会し、両国の自治体が抱える共通の行政課題や先進施策等について発表・議論することで両国の地方自治の発展に寄与することを目的に開催されており、1対1という自治体間交流の枠組みを越え、多面的な交流のモデルを提議しています。
これまで、ナンシー市、金沢市、シャルトル市、高松市、トゥール市、熊本市及びエクサンプロヴァンス市において、日仏交互に会議を開催し、両国の持続可能なまちづくりに向けた政策対話を行ってきました。
この日仏自治体交流会議の枠組みを通じた交流によって、二国の自治体は世界でも類まれな強固なパートナーシップを築いています。今回、第8回目の会議は、「日仏自治体のパートナーシップが世界にもたらす新しい価値」をテーマに、日本最高峰の富士山を望み、また、日本一深い湾の駿河湾に面する豊かな自然と都市機能が調和する静岡市において2024年11月18日から21日まで開催します。
静岡市長 メッセージ
静岡市長 難波喬司
今、世界は「地球環境の世紀」「AI(人工知能)などによる知能革命の時代」という、大変革期を迎えています。ウクライナや中東をめぐる戦争・紛争、新型コロナなどの疫病、自然災害の頻発化・激甚化など、私たちをとりまく環境は非常に厳しい状況にあります。そして、成熟社会を迎えた日本もフランスも少子高齢化が加速していく中で、住民に最も身近な行政主体である地方自治体は、時代の変化に適応し続けていかなければなりません。
私の強い思いは、「多くの魅力を持つ静岡市の明るい未来を、みんなの手で一緒に創りたい。『安心感がある温かい社会』で、今を生きる人々が安心と幸せを実感でき、将来を担う子どもたち・若者たちが、このまちの未来に夢や希望を持てる静岡市にしたい。」です。どうすれば、この明るい未来を実現できるのでしょうか。
地域社会には個々の「力」は小さくとも全体としては「大きな力」があります。世界には「大きな知」があります。その「大きな力」と「大きな知」が集まり、うまくつながって、みんなの力で、すなわちパートナーシップで社会問題を解決することで、新しい価値や魅力が生まれます。
今回、第8回目の日仏自治体交流会議を静岡市で開催し、日仏の全国各地から出席される皆様と交流の機会が得られることを大変嬉しく思っています。テーマは、「日仏自治体のパートナーシップが世界にもたらす新しい価値」です。この会議を通じて、参加者の皆様と知識や経験を共有し、多様な考え方や文化を知ることで、これからの自治体経営への新しいひらめきやアイディア、新結合が生まれ、人びとに幸せをもたらす新たな価値を生み出す場となるよう、開催に向けて準備を進めてまいります。
静岡市は、「美しく豊かな自然環境・温暖な気候」と「歴史性が根付いた文化力」、「多様で深みのある産業力による経済的活力」などの様々な魅力があります。
ぜひ、静岡市へお越しください。皆様とこの秋にお会いできることを、心待ちにしています。
第8回日仏自治体 交流会議の ロゴについて
第8回静岡会議のロゴは、良好な自然環境を象徴する「カワセミ」がモチーフとなっています。カワセミは、「静岡市の鳥」であり、フランスにも生息しています。
このカワセミは、日本とフランスの国旗色である青・白・赤、そして、静岡のお茶の色である緑色が融合し、カワセミならではの翡翠色が表現されています。
また、面で立体的に構成されたポリゴンデザインは、それぞれの国が自治体の集合体であることを表しています。
今回の会議テーマである「日仏自治体のパートナーシップが世界にもたらす新しい価値」から着想を得て、作成されました。
静岡市の鳥「カワセミ」
静岡市について
静岡市は温暖な気候に恵まれ、北は南アルプスから南は駿河湾に至るまで、豊かな自然環境を有しながら、古くから今川氏や大御所時代の徳川家康公の城下町として、
独自の文化や産業を育み、日本の中枢都市として発展を続けてきました。
特に「お茶」や「桜えび」、「プラスチックモデル」などの多様な産業や、国際貿易の拠点である清水港での交易は、本市の経済において重要な役割を担っています。
また、登呂遺跡、久能山東照宮などの歴史的遺跡・建造物は、本市のみならず日本の大切な財産です。